どーも、SREやってます。菅原です。
先日は11月27,28日にグランフロント大阪のコングレコンベンションセンターで行われたCloudNative Days Kansai 2019に参加して来ました。
せっかくなのでイベントの参加レポートを載せたいと思います。
CloudNative Daysとは
公式サイトから引用させて頂くと、
クラウドネイティブの現状をひとまとめにした開発者のためのイベントです。2018年はJapanContainerDaysとして2度開催し、今年からCloudNativeDaysに名称を変え4月に福岡、7月に東京、11月に大阪で開催します。
ということらしい。
クラウドネイティブ関連の技術を中心としたセッションが行われ、国内インフラ系のイベントでは一番大きいものではないかと思ってます。(クラウドベンダーが主催するものを除き)
CloudNative Days Kansai注目セッション
ここからは私が注目したセッションを紹介していこうと思います。
スライドが上がると思うので私の感想を中心に載せていきます。
コンテナの作り方~Dockerは裏方で何をしているのか~(前佛雅人氏)
コンテナやDockerって何?という疑問に図解で解説するという内容でした。
初心者向けと思いきや、図解でナレッジがまとめられていて、Dockerを使ったことがある人でも頭の中が整理されて本当に良いセッションでした。
また、前佛氏のトークはものすごくわかりやすく「コンテナはデフォルトでisolate」というキャッチフレーズが頭に残ったのは私だけではないでしょう。
メルペイのマイクロサービスとCloud Native(Junichiro Takagi氏)
メルペイのマイクロサービスがどのようにCloud Nativeを取り入れているのか。また、運用してみてどのような課題があるのかを聞くことができた素晴らしいセッションでした。
最後にTakagi氏は「Cloud Nativeで重要なのは技術セットではない、組織体制や開発・運用のスタイルも含めたCultureが重要だ」とまとめていました。
弊社も半年間SREの文化や考え方を社内エンジニアに理解してもらうため共有会や勉強会をしてきたので、組織が大きくなってもこれを継続していくことが必要だなと思いました。
分散システム内のプロセス間の関係性に着目したObservabilityツールの設計と実装(Yuuki Tsubouchi氏)
ゆうきさんのセッションは、Transtracerについての内容でした。
分散アプリケーションにおけるObservabilityの問題を、分散トレーシングで主流のリクエストベースアプローチとは違ったアプローチで問題解決しようというものでした。
正直この分野について詳しくなかったので目から鱗でした。 今後のTranstracerの発展が気になる素晴らしいセッションでした。
Kubernetesの運用を支えるGitOps(藤原峻輝氏)
www.slideshare.net
freeeではWeaveworksのGitOpsを参考にOpsのGit化をしたというセッション内容でした。
バージョン管理やロールバックが容易になるという恩恵を狙ってGitOps導入したところ、集中した権限管理、kubectlでdeployする必要がない安心感、実際に今動いているmanifestがコード上でバージョン管理されるといったメリットが得られたとのことでした。
freeeのGitOpsの導入手法はCloud Nativeを実践していて理想的ないい例だと思いました。弊社でもWeaveworksのGitOpsの考え方の布教活動から始めていきたいと思いました。
Production Ready Kubernetesに必要な15のこと(磯賢大氏)
Kubernetesプラットフォームを構築するにあたって考慮点を15つにまとめており、コロプラでの設定例も紹介している神スライドでした。
Kubernetesを本番環境で運用していくには何を考えておく必要があるのかベストプラクティスがまとまっていたと言っても過言ではないでしょう。 Kubernetes初心者にも、実際に運用している人にも参考になったのではないでしょうか?
弊社もこの15項目についてSREチームで議論して決めていきたいと思います。
最後に
東京から大阪のカンファレンスに参加したのですが、大阪の街並みや関西のエンジニアの熱量を感じることができました。仕事に活かせる話を聞けただけでなく、自分のモチベーション向上につながったと思います。
少ししか大阪に滞在できませんでしたが、最高でした。また機会があれば遠征したいです。