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インフラエンジニアがオフィス移転で考えたこと[後編]

インフラエンジニアの菅原です。

弊社のオフィス移転が完了しました。
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前編で引越しの計画を立てたものの、事は上手く運ばず、色々学びがありました。

今回はインフラエンジニアがオフィス移転で考えたこと[前編]の続きとして振り返りと学びを共有したいと思います。

プロバイダー契約

振り返り

現状の棚卸しをしたところインターネット回線の2重契約や電話回線の契約に不要なFAXの契約が入っていたりしていたため、契約プランを変更することでコストカットを進めました。

また、前編でも話した通り社内ネットワークの平行期間を設けました。具体的には以下の様にインターネット回線契約を「解約」と「新規」にしました。
「解約」・・・旧オフィスを12月末まで
「新規」・・・新オフィスを12月頭から
平行期間を設けることで余裕を持って動作確認を行うことが出来ました。
しかし、全て上手くいったわけではありませんでした。プロバイダーとの認識のズレで旧オフィスのインターネット回線を「移行」にさせられてしまい、12月頭にインターネットが使えないという事態も起きました。

学び

棚卸しはコストカットに繋がることもありますが、契約の変更はよく検討した方が良いと思います。電話回線契約が必要だったりと、要件を見極めるためにも前任者に連絡が取れるのなら事情を確認してからにした方が良いと思います。

社内ネットワークの移行は平行期間を設けたことで余裕が生まれました。
しかし、インターネットが旧オフィスで使えない期間ができてしまいました。プロバイダーには旧オフィスの解約日を書面等で明確に伝えておくべきだと思います。

AWSの設定変更

振り返り

弊社では社内の固定グローバルIPでアクセス制御をしている部分があります。
移転時には固定IPが変更になってしまうため、各サーバーに設定変更をかける必要がありました。

具体的にはSecurity Group、IAM、nginxの設定箇所を移転に合わせて変更しました。
事前に移転先の固定IPがプロバイダーから発行されるので、引越し前に新固定IPを追加し、引越し後に旧固定IPを削除する形を取りました。

学び

前任者の方が移転のことも鑑みてAnsibleで設定をまとめてあったので非常に楽でした。
構成管理ツールでサーバーの設定を記述しておくことはオフィス引越しでもメリットがあります。

コミュニケーション

振り返り

今回の移転で最もコストが掛かったのは、関係各所とのコミュニケーションでした。話したことと実際のアウトプットが違っていたり、合意した内容に齟齬が発生していました。
ドキュメントを作って満足するのではなく、相手が理解・納得して合意を取る。進捗確認・共有という基本的な部分が当初から出来ていなかったのは反省点だと思います。

学び

闇雲にミーティングを行うのは愚策だと思いますが、話した事や決まった事はメールやドキュメントで書類にして合意を形成するという基本をちゃんと行っておくべきだと思います。基本大事!!

スケジュール

振り返り

実際に作業して頂く先方とスケジュールを確認したところチグハグになっていることがわかりました。
コミュニケーション不良もありましたが、スケジュールが明確になっていない、進捗がわからないという状況になりかけていました。

学び

自分兼共有用のスケジュールやチェックリストを作成して、共有するようにしました。
具体的には以下のようなものを用意しました。

日付 担当 内容 場所 ステータス
11/15 電話回線業者 電話回線工事(立会) 御茶ノ水
11/21 ISP業者 光回線工事(ダークファイバー側)(立会) 御茶ノ水
11/27 ISP業者 光回線工事(1階から4階側)(立会) 御茶ノ水
12/3 社内インフラ 新固定IPをAnsibleで追加する 代々木
12/4 電話回線業者 電話回線本工事(立会) 御茶ノ水
12/4,5 電気工事業者 無線AP配線取付、新規ルーター設置 ネットワーク試験 電話先行配線(立会) 御茶ノ水
12/14 社内インフラ 床下配線回収、複合機の持ち出し 代々木
12/15 電気工事業者 2台目ルーター設定、動作確認、電話設備撤去運搬取付、複合機用LAN増設 御茶ノ水
12/15 複合機業者 複合機の移設、設定 御茶ノ水
12/15 電話回線業者 旧モデム一式返却(13時〜17時立会必要) 代々木
12/15 社内インフラ 床下配線回収 代々木
12/17 複合機業者 2台目複合機の増設、設定 御茶ノ水
12/17 社内インフラ 旧固定IPをAnsibleで削除する 御茶ノ水
12/19 ISP業者 旧モデム一式返却(15時頃) 代々木
12/20 複合機業者 2台目複合機の増設、設定 御茶ノ水

全体から逆算して、いつまでに何が出来ていないといけないか把握することは大切だと改めて思いました。

移転作業

振り返り

旧オフィスでは床下の配線を弊社側で行っていたため原状回復が必要でした。ビル側の要望としても元に戻す様に言われていたため配線を回収する必要がありました。

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床下の配線回収

学び

原状回復でどこまで行うかはビルの管理を行っている方に確認したが良いと思います。有志を募って回収作業を行いましたが、回収方法などの計画は事前に練っておいた方が良いと思います。

まとめ

  • プロバイダー契約は棚卸しして、ゼロベースで検討してみても良いと思います。
  • 移転時はインターネット回線の平行期間を設けると色々とメリットがありました。
  • コミュニケーション不足陥らないためにスケジュール確認や進捗確認などまめに行うべきだと思います。エビデンスは文面で残す様にしましょう。
  • 移転作業における自分の作業範囲を確認しましょう。
御茶ノ水新オフィス紹介

新オフィスにはイベントスペースやバーカウンター、自由に使える作業スペースもあります。

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イベントスペース
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バーカウンター
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作業スペース

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