Studyplus Engineering Blog

スタディプラスの開発者が発信するブログ

カジュアル面談でよく聞かれる質問とその回答を紹介します

はじめに

こんにちは。開発部の大石です。2019年5月にスタディプラスへ入社してから、もうすぐ丸4年になります。入社した時に高校生だった長男が就職し、中学生だった次男は大学生になりました。

そんな私ですが、昨年4月からはソフトウェア事業本部 開発部の部長/VPoEというポジションを担当しており、一昨年からソフトウェアエンジニア(以下、エンジニアと略します)の採用責任者を兼任しております。 今回はこれまでカジュアル面談させていただいた候補者の方からよく聞かれる質問をピックアップしまして、普段私がどのように答えているか紹介します。

なお、候補者の方からの質問は採用ピッチに書かれている内容に関する質問もありましたので、参考までにリンクしておきます。当社のエンジニア職にご興味がありましたらぜひこちらもお読みください。

今回紹介する質問はいくつかのカテゴリに分けています。

カジュアル面談でよく聞かれる質問とその回答

それではカジュアル面談でよく聞かれる質問とその回答を紹介します。

事業について

  • 事業の柱はどこですか?
    • 大きくは2つあります。BtoC向けに提供しているStudyplusの広告事業、BtoB向けに提供しているStudyplus for SchoolのSaaS事業の2つです。
  • 事業のターゲットは高校生ですか?
    • 現在のメインターゲットは高校生のユーザーです。事業としても高校生や学生向けのビジネスモデルとしての側面が強いです。
    • しかし、Studyplusのユーザー全体の2割ほどは社会人のユーザーに使っていただいており、学生以外のユーザー層にも使っていただいています。
    • 社会人の方は英会話や資格の取得、読書などにお使いいただいている方が多いです。
  • Studyplusはどのようにユーザーを獲得していますか?
    • Studyplusはこれまで広告やプロモーションなどを使用したことがなく、ユーザーの口コミで多くの方に使っていただいています。

プロダクトについて

  • プロダクトの開発方針は誰が決めて、どのように開発していますか?
    • プロダクトの開発方針は、企画部のプロダクトオーナーが事業の戦略案件として決めたプロジェクトを、四半期ごとのロードマップに落とし込んでいます。
    • 各プロジェクトの仕様については物にもよりますが、企画段階からエンジニアも一緒に入って検討することが多いです。
    • プロダクトの機能開発以外にも、エンジニア視点での機能の改修や実行環境のアップグレードなどもロードマップに盛り込んでいます。
  • ユーザーの声や要望はどのように見えるようになっていますか?どのようなフローで改善タスクとして対応していますか?
    • ユーザーからの質問や要望、レビューなどが個人情報を除かれた状態でSlackに流れて来ます。エンジニアもユーザーからの反応などを目にする機会があります。
    • ユーザーからの要望は各プロダクトオーナーがプロダクト毎に集計しており、費用対効果や優先度を考慮して何をどのように実現するか検討しています。
  • プロダクトの開発については、Studyplus Engineering Podcastの第17回でStudyplus for SchoolのPOを担当している花田さんが詳しく話していますのでぜひ聞いてみてください!

組織について

  • サービスの規模からするとエンジニアの人数が少なく、少数精鋭のように感じます
    • エンジニアの入れ替わりもあり現在はやや少なく見えるというのもありますが、現在は比較的少人数でできることをやっているのは間違いありません。現在も一部のポジションでエンジニアを募集していますので年に数人ずつは開発組織の規模を大きくしていく予定です。
    • 2023年から新卒エンジニア2名も入社しており、これからも若い世代のエンジニアも増やしていく予定です。
  • 休日、深夜などの障害対応はどのような体制を組んでいますか?
    • 当番制などは決まっておらず、Slackのアラートなどで気がついたメンバーが対応するベストエフォートで対応しています。休日や深夜の障害対応は年に数回程度です。
  • 社員のエンゲージメントについてどのような運用をされていますか?
    • wevoxというサービスを使って毎月チームや組織の健康状態をチェックしており、結果を基にチーム単位でメンバーと話して会社や組織に対する不満や疑問の解消をしています。
  • どのような社内勉強会を行なっていますか?
    • 有志による勉強会を開催しており、勉強会の開催テーマは様々ですが、以下のような勉強会を定期開催していました。
    • 「アジャイルメトリクス」の輪講会
    • 「ソフトウェアアーキテクチャの基礎」の輪講会
    • 「Kubernetes完全ガイド」の輪講会
    • Ruby 3.0の勉強会
    • Datadogの共有会

技術について

  • 開発に使用しているRuby, Ruby on Rails, Reactのバージョンはいくつですか?
    • 当社のシステムは複数のマイクロサービスで構成されており、2023年12月現在では9割のリポジトリが以下のバージョンです。これらは継続的にアップデートするために開発のロードマップへ組み込んでいます。
      • Ruby 3.2.2
      • Ruby on Rails 7.1.2
      • React 18.2.0
  • 技術面での課題は何ですか?
    • ユーザー数増加にともなうパフォーマンス面の課題
      • ユーザーが年々増加したり、ユーザーのデータが増加していますので、大量レコードを持ったデータベースの最適化やチューニング、アーキテクチャの見直しなどを行っています。
    • 開発効率の向上
      • 既にサービス開始当初のコードはほぼ残っていませんが、10年ほど歴史のあるサービスのため、既存コードのメンテナビリティの向上に日々取り組んでいます。
      • モバイルアプリと一部のWebではクロスプラットフォームのFlutterへの移行を推進しています。
  • 技術選定はどのように行っていますか?
    • 機能開発や課題解決の実現に使用する技術はチームで相談して決定しています。チーム間の連携はリーダーの定例ミーティングで情報交換して開発部全体の技術連携をしています。
  • 技術的負債の改善やリファクタリングはどのように行っていますか?
    • チームによって具体的な取り組み方は異なりますが、基本的にはサービスの開発と並行して取り組めるような開発体制としています。
    • チームによっては改善デーをある曜日に設定してその日は改善タスクのみを実施する、スクラムのバックログのタスクが終わって手が空いたら着手するなどしています。
  • GitHub Copilotを業務で使用していますか?
    • 使用しています。GitHub Copilotについては開発効率向上に寄与することを確認し、2023年3月より開発を行う全エンジニアにGitHub Copilot for Businessを付与しています。
  • 技術スタックのCIにCircleCIがありますが、Jenkinsもあるのはなぜですか?
    • マイクロサービスでリポジトリが別れており、一部のサービスのデプロイのみJenkinsが残っているためです。それ以外はCircleCIを使用しています。

働き方について

  • 業務中のコミュニケーションはどのように行っていますか?
    • Slackによる非同期のコミュニケーションがメインですが、必要に応じてSlackのハドルやGoogle Meetでのビデオ通話や画面共有でコミュニケーションしながら開発しています。
    • モブプロ、ペアプロなどは必要があればその都度開催されており、自分から他のチームメンバーに声をかければ気軽にできる雰囲気があるチームです。
  • エンジニアはどれくらいリモートワークしていますか?
    • ほぼ100%フルリモートで働いており、オフィスにPCや開発端末の受け取りや返却など何か用事があれば出社するくらいです。
      • なお、2023年4月から新卒のエンジニアが入社したチームのみ週1日を出社日としています。
    • 2019年以降は通勤圏外に住んでいるエンジニアを採用しており、岩手・静岡・福岡に住んでいるメンバーがいます。
    • 都心から岩手・群馬などへ引っ越して働いているメンバーもいます。
  • エンジニアはどれくらい残業していますか?
    • 一般のエンジニアの一ヶ月あたりの平均残業時間は10時間未満です。ほぼ残業せずに働いているメンバーもいます。
  • フルフレックスで具体的にどのような働き方ができますか?
    • 例えば、朝早めの時間から始業して夕方に終わる人、お子さんの保育園の送り迎えの予定に合わせてその時間だけ離席して働く人などがいます。
    • 必ず1日8時間を働く必要はなく、月全体で規定の労働時間を満たしていればOKです。
  • 副業する場合の条件はありますか?
    • 業務への支障がないことを前提に競合他社以外の副業はOKです。
    • 申請フローはなく、上長に口頭で伝えるのみで良いというルールになっています。

制度について

  • 技術書の購入補助は電子書籍でも購入可能ですか?
    • 可能です。一人当たり年6万円の予算を取っており、予算内であれば事前の申請なしで物理の本または電子書籍を購入できます。電子書籍の購入は個人のアカウントで購入して問題ありません。

選考について

  • 選考はどれくらいの期間がかかりますか?
    • 大体1ヶ月程度になりますが、候補者の方のご都合にもなるべく合わせる形で進めています。
  • コーディングテストはどのような内容ですか?
    • コーディングテストはサーバーサイドもしくはフロントエンドのポジションの候補者に実施します。
    • 募集ポジションに合わせてアルゴリズム・Rails・Reactの問題を宿題形式で1週間の期間で解いてもらい、解答を共有していただきます。
      • 早い方だと数時間〜半日くらいで解答いただいているので、それほどボリュームのある問題ではありません。
    • アルゴリズムはいわゆる競技プログラミングの問題のような、標準入力から引数を受け取って特定のアルゴリズムを実装、結果を標準出力します。
    • Railsはすでにある程度書かれているコードに対して特定の課題を解決するように改修してもらう問題です。
    • Reactは用意された比較的シンプルな仕様の画面を実装してもらう問題です。
  • モバイルアプリのポジションの選考にコーディングテストはありますか?
    • モバイルアプリのポジションはコーディングテストはありません。1次面接にてご自身がこれまで開発されたアプリのプレゼンテーションや技術的な質問をさせていただきます。

今回は以上となります。

今回のブログで当社にご興味を持たれたり、以前から興味をお持ちだった方により興味を持っていただけたら嬉しいです。 カジュアル面談は随時募集していますので、今回紹介した質問の深掘りや、紹介されていなかった質問もお待ちしています。 当社にご興味を持っていただいた方とお会いできることを楽しみにしています。