こんにちは、ForShcool事業部の島田です。好きな漫画は「ドラフトキング」です。
スタディプラスではこの度、会社として RSpec に寄付をしました。
なぜOSSへ寄付するのか
2020年12月からGitHub Sponsorsで、企業がOSSのスポンサーをすることが可能になりました。
GitHub Sponsorsで、企業がオープンソースプロジェクトや開発者をスポンサーすることができるようになりました。これによって皆さんの企業で利用しているオープンソースプロジェクトを支援しましょう!#GitHubUniverse
— GitHub Japan (@GitHubJapan) 2020年12月9日
https://t.co/jQI3fdT5tc
この発表の後、日本でも多くの企業がOSSの寄付をしたという記事を目にしました。
- 時雨堂として GitHub Sponser を利用して OSS 開発者のスポンサーになりました
- 企業として Github Sponsors になる
- GitHub Sponsorsを使って「企業」として寄付をした話
- 会社(ヴェルク)としてGithub Sponsorsになりました
- PLAIDはGitHub Sponsorsを利用してOSSのスポンサーになりました
これを機会にスタディプラスでも何かOSSへ貢献できないかという話になりました。
また、「オープンソースで金銭を得る(Open Source Guides)」にもある、「多様性の不足」を改善して、コミュニティを広げる支援をしたいという思いもあります。
有償で仕事ができることで、異なる人生の歩み方をしている人が、コントリビュートを可能にします。現在の財政的状況や負債、家族、その他世話が必要な人がいる等の理由で、オープンソース活動を無償で行う余裕がない人もいます。この事は、ボランティアではオープンソース活動を行う余裕がない人たちからのコントリビュートが実現しないということを意味します。これは @ashedryden が述べたように、倫理的な問題があります。コントリビュートが、既に余裕のある人からだけに偏ってしまい、このボランティア活動によって彼らが更にメリットを得ることになるのです。その一方、ボランティア活動を行うことのできない人は機会を得ることができず、オープンソースコミュニティにおける多様性の不足がより増長されてしまいます。
なぜRSpecなのか
社内で利用しているOSSの中に、GitHub Sponsorsで寄付が可能なOSSを社内のエンジニアでピックアップしました。
その中で、推す声が多く利用頻度としても高いものとしてRSpecが上がりました。
RSpecへ寄付をしようと考えた場合に、GitHub Sponsorsでは以下の点が検討するポイントとなりました。
- 開発者個人それぞれへの寄付という形になる
- ⇒ 明確にRSpecというOSSへの寄付をしたい
- RSpecの開発者の場合には、月額の寄付メニューしかなかった
- ⇒ 弊社の予算の都合上、今回は1回の寄付にしたい
これらの事情を踏まえて、色々と再検討しました。
するとRSpecのGitHub SponsorsのExternal linksにRSpecのOpen Collectiveのリンクがあり、上記の課題をOpen Collectiveでの寄付であれば解決する事がわかりました。
元々はGitHub Sponsorsによる企業での支援をきっかけにしていましたが、ここにきて老舗のOpen Collectiveを利用することにしました。(なおGitHub Sponsorsの場合には、GitHubが支払い手数料を負担するのでスポンサードプロジェクトは寄付された資金を100%受け取ることができます。Open Collectiveでは寄付金額に応じた手数料を取られるという違いがあります。)
Open Collective での寄付方法
では、Open Collectiveでの寄付方法を簡単に説明させていただきます。
Open Collectiveにてアカウントを作成してから、以下の手順で進めます。
- こちらから、カスタムコントリビュートの寄付を選択する。
- 寄付金額を入力して寄付をする(今回は、$1,600USDの寄付をしました)。
寄付をすると、RSpecのOpen Collectiveのコントリビューターにアイコンが表示されます。
また、寄付をしたスタディプラスのアカウントの貢献にもRSpecが表示されます。
最後に
昨今では、著名なOSSでも資金難となる事態もあり、もしそのOSSが利用できなくなれば自分たちの開発にも少なからず影響を与えるはずです。
僅かではありますが、今後ともスタディプラスではOSSへの何らかの支援を継続して続けていきたいと考えています。