こんにちは、Studyplus iOSチームの明渡(id:m_yamada1992)です。
iOSDC Japan 2019(2019年9月5日〜7日)にiOSチームのうち2名(大石、明渡)で参加いたしました。 なお、費用については下記のスポンサー枠1名 + 弊社の 勉強会・カンファレンス参加補助 で参加させていただきました。
私自身ルーキーズLTにプロポーザル提出してたのですが、残念ながら不採択だったので参加補助を利用。 iOSDC初参加初登壇は叶わなかったものの、めげずに来年以降もまたチャレンジしたいなと思います!
iOSDC Japan 2019 にスポンサード
スタディプラスはシルバープランでスポンサーとして、トートバック内にノベルティ提供をさせていただきました。 参加した方は、弊社ロゴ入りを付箋をゲットしたはず。
感想
参加メンバーそれぞれで記載いたします。
明渡
当日参加したセッションの中で、とても印象に残ったセッションについて感想を記載いたします。
Heart of Swift @Yuta Koshizawaさん
正直なところ、このセッションの内容をほとんど知らなくても、なんとなく書いてなんとなく動くアプリをSwift言語をもって作れてしまう。実際、私がそうでした。
JavaやPythonなど他の言語も少々書いていたことがありますが、Swiftがなんとなく書きやすくて好きだなと感じていた根拠が凝縮された内容で、Swiftにより愛着が湧きました。
Reference SemanticsよりValue Semantics、プロトコルは型としてより制約として使うことを優先して検討するというお話は今後積極的に意識しながらソースコードを書く所存です。
色の難しい話に負けない体づくり60分 @ しもとりさん
先日のtry! Swift Tokyo 2019で発表のあったアクセシビリティのためのカラーコントラストをきっかけに、ありとあらゆる理解を投げ出したくなる色にまつわる事柄を分かりやすくまとめあげたお話。 自分は上記の発表を聞いた際に「色に関する基準の存在を知ったので、ダークモード対応時もこれをもとになんとかできるだろう」と細かい話を理解するのは諦めてました。
なので、これだけ掘り下げて理解して、しかも発表用に情報を整理してまとめあげるって凄まじいなと尊敬の念を覚えました。
尊敬の念止まりにせず、自分も得た知見で少しでももやっとした点は積極的に掘下げていかねばなと反省しました・・・
なお、こちらのセッションの内容はダークモード対応時にフル活用させてもらうだろうなと想像してます。
すべての人のためのアクセシビリティ対応 @akatsuki174さん
アクセシビリティ対応をすると発生する恩恵、対応するには具体的に何をすればよいのか、そして対応を進める上での具体的なアクションまで言及していたお話。
弊社のStudyplusのiOS版を文字サイズ変更してざっと確認してみたところ、textStyle設定済みで可変表示される箇所とそうでない箇所が入り混じっていました。
根本的に文字サイズが可変することを想定していないレイアウトもそこそこあり、それらも見直しながらだと気が遠くなり着手するのが恐ろしい・・・
ですが、今回得た知見をもとに気づいたところから少しずつチーム内にIssueを起票するところからやってみたいなと思います。
利用ユーザーが元気な若年層多めのアプリなのでどうしても優先度は上がらない気がするのですが、議論するタネがあるのとないのとじゃ大分違うはずなので。
全体的な感想
今年3月のtry! Swift Tokyoに続き、初参加した技術カンファレンスでした。 どこからこんなに湧いてきたんだろうという参加者数に圧倒されたり、協賛している企業さんがずらりと並ぶブースに圧倒されたり。
自分は真面目に参加しなかったんですが、iOSDCチャレンジという某隠れネズミキャラクターを探し歩く様子を彷彿とさせるイベントでめちゃめちゃ盛り上がってたりしましたね。圧倒されっぱなしでした。
前夜祭で職場から参加しに向かう際、 「技術カンファレンスはお祭りだよ。楽しんでおいで」 と先輩エンジニアのかたに声かけてもらったんですが、文字通りお祭りだったなぁと思います。
大石(id:k_oishi)
素晴らしいセッションばかりでしたが印象に残ったセッションの感想です。
ライブラリのインポートとリンクの仕組み完全解説
ライブラリのリンクについては、iOSでCarthage使っている人ならかならず遭遇する謎のビルドエラーで馴染深い話題かと思います。 このセッションでは複数あるライブラリの形式が説明され、インポートとリンクがどのように行われるかという興味深い解説を聞くことが出来ました。 また、実用できそうで良いと思ったのが発表資料の最後のビルドエラーでの問題解決YES/NOチャートです。 ライブラリ導入時のエラーが発生した際に使用できる内容で大変参考になりました。
実機の管理とおさらば!AWS Device FarmでiOSのテストをしよう!
以前、私が所属していた会社で過去にAndroidエンジニアを担当されていた白山さんのセッションでした。 まず、良いと思ったのがセッションの構成です。 前半がXCTestとXCUITestを使ったユニットテストの基礎を解説しつつ、後半がAWS Device Farmを使用した自動テストの実行方法の解説となっていました。 この構成によってユニットテストや自動テストにそこまで詳しくない方へのフォローをしつつ、うまくAWS Device Farmの話題に繋げていました。 AWS Device Farmの概要が理解できましたし、発表方法のテクニックとしても参考になったセッションでした。
セッション終了後に白山さんに質問した内容は以下のとおりです。
- 200USD/月で使い放題の使い放題のプランについて 250USD/月で1デバイススロット割り当てられ、1端末使ったテストが使い放題となる →複数同時実行したい場合は250USD * デバイススロット数のお金がかかる
- テストが実行されるまでの待ち時間 基本的に待ち時間はない、OSとデバイスの組み合わせが希少な端末は開始まで多少待つことがあるかも
個人開発のアプリが輝くために
資料 https://speakerdeck.com/ahiru/for-personally-developed-apps-to-shine
LTにて個人開発向けで有益なノウハウが共有されました。 広告費がかけられない個人開発でダウンロード数を増やすためのASO対策を知ることが出来ました。 主なポイントは以下のとおりですが、それ以外にも貴重なノウハウがありましたので興味のあるかたは資料をご覧ください。
- タイトル・サブタイトルの両方にメインワードを入れる
- キーワードにひらがな、カタカナ、漢字を含めて検索ワードの表現揺れ対策
- 高評価してくれそうなユーザーにレビュー誘導を出す
私自身の個人開発のアプリにもすぐに取り入れられるものが多いと感じました。
TBD
Podcastでお馴染みRebuild.fmにレギュラー出演されている@hakさんとiOSDC実行委員長@tomzohさんによるセッションです。 まず、セッションはiOSに全く関係ありません。 過去の家庭用ゲーム機を振り返って画面の表示形式や音声の出力形式、入力機器などの技術の進化を語り合うという内容でした。 最近、色々な言語で家庭用ゲーム機のエミュレーターを実装するのが流行っていたりしますので、スプライトの表示方法やスキャンラインの仕組みなど楽しく聞くことが出来ました。 ゲーム好きには丁度良いセッションでした。 すでに動画が公開されていますので、興味のある方はご覧ください。
お試しとして動画を1つアップしました。アンカンファレンス枠で企画として開催した @hak さん & @tomzoh の「TBD」を公開しました。 #iosdchttps://t.co/kaceLa79qq
— iOSDC (@iosdcjp) September 11, 2019
iOSDCチャレンジ
iOSDCの会場や公式サイト、スポンサー企業の事前ブログや企業ブースなどに隠されているトークン(#で始まる文字列)を自分のプロフィールページに入力するとスコアが加算され参加者が表彰されるというイベントがiOSDC開催中にありました。
このイベントの目的はスポンサー企業のブログを参加者に見てもらう、企業ブースをしっかり回ってもらうという意図があったと思うのですが、それなりに機能していたように感じました。 会場やWebサイトでリアルタイムのランキングが表示されており、上位の方々がすごいことになっていました。 私の成果も念のため共有いたします。
- 瞬間的にトップになった図
- 最終的な順位
面白い試みだと思いましたので次回も期待したいと思います。
全体的な感想
今回は自社がスポンサーしていることもあり、前夜祭から参加しやすく、最終日までフルで参加することが出来ました。 その結果、これまでのiOSDCよりカンファレンスを楽しめたと思います。 懇親会でもたくさんの方とお話する機会があり美味しい食事とビールを楽しむことが出来ました。 そろそろ私も登壇する努力をしたいと思います。
さいごに
登壇してくださったスピーカーのみなさま、運営スタッフのみなさまのご尽力があってこそ、不自由なく楽しい時間を過ごせたと思っています。どうもありがとうございました!
来年も無事開催されるようでしたら、是非とも参加したいと思います。